最近こんな面白い研究に出くわしました。MCI (軽度認知障害)を持つ人で、加齢に関する肯定的な信念・考え(positive age beliefs)を持つ人は、なんと!MCIから回復したという研究*1です。
これは、イエール大学の研究者が報告したもので、65歳以上の1716人が参加した研究です。この参加者を、加齢に関して、肯定的な信念・考えを持っている、否定的な信念・考えを持っているという、2つのグループに分けて、2008年から2020年まで追跡しました。その結果、MCIを持ち、加齢に関して肯定的な信念・考えを持つグループの人たちは、否定的な信念・考えを持つグループの人たちに比べて、30%以上の高い割合でMCIから回復したそうです。
年齢による差別が、高齢者の健康に害を与えているのではないか、という研究報告*2もあります。加齢に関する否定的でマイナスな考えは、私たちの心の健康、身体の健康、そして脳の健康にも悪いという事でしょうか。そして、私たちの心持ち一つで、認知面の低下を回復出来る可能性があるというのは、非常に心強いニュースです。もう歳だから集中力が無くなった、とか、もう歳だから物覚えが悪い、とか…私もまずは、何でも年齢のせいにするを止めるようにしていきたいと思います!
*1 Levy BR, Slade MD. Role of Positive Age Beliefs in Recovery From Mild Cognitive Impairment Among Older Persons. JAMA Netw Open. 2023;6(4):e237707.
doi:10.1001/jamanetworkopen.2023.7707
*2 Allen JO, Solway E, Kirch M, et al. Experiences of Everyday Ageism and the Health of Older US Adults. JAMA Netw Open. 2022;5(6):e2217240. doi:10.1001/jamanetworkopen.2022.17240
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