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ブログ #6 アルツハイマー病治療薬の開発とその拡がる可能性

先月、アルツハイマー病インターナショナル (ADI)*1は、アルツハイマー病のワクチンが2030年までに世界的に利用可能になる可能性があるという、とても興味深い情報のためのウェビナーを開催しました*2。AC ImmuneとVaxxinityによって開発されたそれぞれのワクチンは、米国食品医薬品局 (FDA) のファストトラック指定*3を受けています。どちらのワクチンも、アミロイドベータを標的とする免疫療法ワクチンです。つまりワクチンによって、私たちの身体の免疫システムが、凝集したアミロイドベータを攻撃するということです*4&5。1つ注目すべき側面は、AC Immuneのワクチン臨床試験の参加者には、アルツハイマー病の方だけでなく、ダウン症の方も含まれているということです*5。ご存知無い方もいらっしゃるかもしれませんが、ダウン症の方は、アミロイドベータを蓄積し、いずれアルツハイマー病と同様の認知症を発症する可能性が高いと言われています。したがって、これはダウン症の方とその家族にとっても、素晴らしいニュースだと思います。これら2社のCEOは、コロナ・パンデミックの経験から、アルツハイマー病のワクチンも、世界的な規模でのアクセスが可能であると、おっしゃっていました。究極の目標は、治療薬としてではなく、一般市民がアルツハイマー病の予防のために(!)、ワクチンを利用できるようにすることだそうです。ワクチンが安全で、世界中の人々に平等に行き届くようになれば、これは最終的に、人類にとって素晴らしいニュースです。今後とも、この動向に注目していきたいと思います。


余談ではありますが、両社のCEOが女性であるということに、ちょっと感動致しました。バイオ医薬品企業はもとより、一般企業でも、女性のCEOを見るのは、非常に稀です!私自身も女性として、高度な技術革新のトップに女性の顔を見ることが出来、心がワクワク致しました。


*1 ADIは、世界中のアルツハイマー病協会の統括組織です。WHOと直接協力し、認知症の人々を擁護しています。ADIでは、アルツハイマー病やその他の認知症に関する新しい知識、研究、技術革新を学ぶことのできる数多くのウェビナーを提供しています。興味のある方は、是非、以下のウェブサイトをチェックしてみて下さい。


*2 https://youtu.be/h7A93G0HVxU




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